学校の歯科検診や虫歯治療で歯医者を訪れた際に「噛み合わせが悪い」と指摘された人も多いのではないでしょうか。
また、お子さんの噛み合わせが気になっている方もいるかもしれません。
噛み合わせが良くないと、虫歯や歯周病・知覚過敏のリスクが高まってしまうのはもちろんのこと、頭痛や肩こり・あごの痛みといった症状に陥る可能性もあります。
これは「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼ばれており、健康面に影響を及ぼすケースも。
歯ぎしりや食いしばりも、噛み合わせが悪いときに起こる症状のひとつです。
噛み合わせの治し方には、どのような方法があるのでしょうか。
そこで本記事では、噛み合わせが悪いときに起こり得る症状や噛み合わせが悪化する人の特徴、治し方などについて詳しく解説していきます。
「噛み合わせの治療を検討している」「最近、調子が悪いのは噛み合わせの問題?」という方の参考になると幸いです。
噛み合わせが悪い(不正咬合)ことで起こり得る7つの症状
噛み合わせに問題がある場合、さまざまなリスクが生じてしまいます。
具体的に、どのような症状が見られるのでしょうか。
- 物をしっかり噛むことができない
- 虫歯や歯周病・知覚過敏になりやすい
- 歯ぎしり・食いしばり
- 顎関節症
- 滑舌が悪くなる
- 頭痛や肩こり
- ストレス
ひとつずつ解説していきます。
物をしっかり噛むことができない
1つ目の症状は、物をしっかりと噛むことができないことです。
噛み合わせが良くない場合、左右バランス良く噛むことができなくなります。
無意識に、片方の歯だけで噛んでしまうケースが多くなり、顔の歪みにつながってしまうこともあるでしょう。
虫歯や歯周病・知覚過敏になりやすい
2つ目の症状は、虫歯や歯周病・知覚過敏になりやすくなることです。
正しい噛み合わせ・歯並びの場合は、1本1本の歯に同じような負荷がかかります。
しかし、噛み合わせが良くないと、限定された歯だけに負担がかかってしまうのです。
また、歯磨きの際にも「磨き残し」が多くなるのが特徴で、歯石も溜まりやすくなってしまいます。
特定の歯に負担がかかり続けたり、歯磨きがうまくできず虫歯リスクが上がったりするため、口内環境が悪化するのです。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりには、さまざまな原因があります。その中の一つが「噛み合わせの悪さ」です。
これらは、就寝中に起こっているため、自分の意思ではどうすることもできないのが現状。
人の「噛む力」はとても強く、就寝中に歯ぎしりや食いしばりが毎日繰り返されている場合は、歯や顎に非常に大きな負担がかかっていることになります。
歯が擦り減ることがあるのはもちろん、治療済みの詰め物が外れることもありますし、知覚過敏の原因にもなり得るでしょう。
顎関節症
噛み合わせの悪さは、顎関節の悪化に直結します。
顎関節症になると、顎が痛くなって、思うように口が開かなくなります。それだけでなく、口を開け閉めしたり、顎を動かしたりしたときに異音が鳴ることも。
噛み合わせが良くないと、顎への負担が大きくなり、顎関節症を引き起こしてしまう要因となってしまいます。
滑舌が悪くなる
噛み合わせに問題があると、うまく発音できなかったり、滑舌が悪くなったりする場合もあります。
噛み合わせや歯並びが悪いと、舌をうまく動かせなくなってしまうケースも少なくありません。
特に「さ行」や「た行」の発音が難しくなるでしょう。
頭痛や肩こり
日頃から、慢性的な頭痛や肩こりがある方は、噛み合わせの悪さが原因となっている可能性もあります。
正しい噛み合わせができていない場合、口内だけでなく、その周辺の「筋肉のバランス」も崩れてしまうのです。
また、血流の流れも悪くなってしまうため、頭痛や肩こりの原因となってしまうでしょう。
ストレス
噛み合わせが悪いことによって、ストレスを抱えてしまう人も少なくありません。
頭痛や肩こりに悩まされることが多く、顎の痛みや口の開け閉めが困難という日々が続けば、生活が不便になってしまいます。
原因が「噛み合わせ」だと気づかないケースもあり、より精神的なストレスを感じてしまう人もいるでしょう。
噛み合わせが悪化する人の特徴
噛み合わせが悪いと、さまざまなリスクがあるということがわかりましたね。
それでは、噛み合わせが悪化してしまう要因には、どのようなものがあるのでしょうか。
- 姿勢が悪い
- 鼻呼吸でなく口呼吸している
ひとつずつ確認していきます。
姿勢が悪い
「噛み合わせは、姿勢と関係あるの?」と思ってしまいますが、長年の「生活習慣」は、噛み合わせに大きな影響を及ぼします。
例えば、無意識に普段から「頬杖」をついてしまう場合、片側の骨だけに力が加わっている状態が続いているため噛み合わせが悪くなるのです。
また、就寝時の姿勢はどうでしょうか。
うつ伏せで寝るのが習慣になっている人は、顎への負担が大きくなります。
「猫背」や「反り腰」も、噛み合わせが悪化してしまう原因の一つ。足を組んだり、椅子に深く沈み込んで座ったりすることも注意したいポイントです。
これは、正しくない姿勢を長期間続けることで、噛み合わせが少しずつズレてしまうことになるでしょう。
口呼吸
口呼吸も、噛み合わせを悪化させてしまいます。
また、リラックスしている状態のとき、無意識に口が開いてしまう人も注意が必要です。
口呼吸は、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、歯並びの乱れや口周りの筋肉の衰えなどにも影響を及ぼします。
特にお子さんの口呼吸、お口がぽかんと開いている場合は、顎の骨の成長に大きく影響します。
顎骨の成長が不十分となり将来的に歯の並ぶスペースが不足して、不正咬合につながりやすくなってしまうでしょう。
また、無呼吸症候群を引き起こす要因ともなっていますので、気をつけなければなりません。
噛み合わせが悪い(不正咬合)場合の効果的な治し方とは?
噛み合わせの治し方には、いくつかの方法があります。
効果的な治し方として「矯正治療」が挙げられます。
それぞれの症状や状態によって、選択すべき方法が異なりますので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
- マウスピース矯正
- ワイヤー矯正
- 外科的矯正治療
順番に見ていきましょう。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、一人ひとりに合わせたマウスピースを作り、正しい位置へと歯を移動させる治療です。
歯並びだけでなく、噛み合わせも整えてくれます。
一般的に「月に2〜3回程度」新しいマウスピースと交換し、歯を少しずつ調整。
ワイヤー矯正と比較すると、痛みが少なく見た目にも目立たないことから、近年人気となっている矯正方法です。
また、自分で取り外しが可能となっているため、歯磨きがしやすいというメリットも。
食事のときにも取り外せるのが嬉しいですね。
平均的な期間は「1年〜3年前後」となっており、費用の目安は「70万円〜150万円」となっています。
ただし、歯並びや噛み合わせに大きな問題がある場合には、対応できないケースもありますので注意しましょう。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは「ブラケット」と呼ばれる器具とワイヤーを装着し、歯並びおよび噛み合わせを整える方法です。
「歯科矯正」の代表的な方法で、マウスピース矯正では対応できない歯並びや噛み合わせなどにも、広く適用されるのが特徴。
一度装着すると、簡単に取り外すことはできません。
「歯にワイヤーをつけていると、目立ってしまう」「接客業なので気になってしまう」という場合には「裏側矯正(歯の裏側にワイヤーを装着)」を選択できる場合もあります。
平均的な装着期間は、マウスピース矯正と同じく「1年〜3年前後」です。
費用の目安は、表側矯正で「60万円〜130万円」、裏側矯正だと「80万円〜150万円」程度となっています。
外科的矯正治療
外科的矯正治療とは、マウスピース矯正やワイヤー矯正で対応できない場合に用いられる矯正方法です。
「顎変形症」に該当する際に適用されることが多くなっています。
骨格のズレなどが原因で、歯科矯正だけでは歯並びおよび噛み合わせが改善できないときに「顎の骨」に対する外科の手術を行います。
外科的矯正治療は、保険が適用されるのも特徴のひとつ。(保険が適用される医療機関は限られている)
外科の手術を行う前に「1年〜2年間」のワイヤー矯正を行い、その後「外科手術」となります。
術後も、再度ワイヤー矯正(おおよそ半年から1年)があり、2年間の「保定」期間が設けられます。
保定とは、歯並びや噛み合わせが元に戻らないよう、しっかりと固定する期間のことです。
噛み合わせ治療を検討している方は和手歯科医院にご相談ください
「噛み合わせが気になる」「信頼できる歯科医院を探している」という方はぜひ一度、和手歯科医院にご相談ください。
患者様、一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な治療をお約束いたします。
小さなお子さまでも楽しく通える環境を整えているので安心です。
「歯医者は、痛いから苦手…」という方も多いはず。
そんな方も安心して通えるよう、当院では「痛みを最小限に抑える治療」を心掛けています。
矯正相談は無料で行っており、毎回の通院時の調整費用も必要ありません。
マウスピース矯正は「月々5,000円〜」というリーズナブルな料金設定です。
もちろん矯正治療だけでなく、虫歯治療や歯周病治療・インプラント治療まで「ワンストップ」で対応いたします。
矯正に関してのお悩みやご相談は、LINEでも随時受付中。
ぜひお気軽に、お問い合わせください。
まとめ|噛み合わせを治したい時は矯正治療がおすすめ
本記事では、噛み合わせが悪いことで起こり得る7つの症状や噛み合わせ悪化する人の特徴、効果的な治し方について詳しく解説してきました。
噛み合わせが悪いと、口内環境はもちろん、身体面にもさまざまな悪影響があることがわかりましたね。
虫歯や歯周病のリスクだけでなく、頭痛や肩こり・ストレスの原因にもなってしまいますので注意しましょう。
噛み合わせが気になった際には、放置することなく、信頼できる歯科医院に相談するのがおすすめです。
きれいな噛み合わせや歯並びで、日々の生活をより一層輝いたものにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。