「歯がボロボロになってきたけど、治療費ってどれくらいかかるの?」
「歯がボロボロで、食事も摂りづらい…口腔内のトラブルは高そうで、治療を躊躇している」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
「歯がボロボロ」とはいっても、人によって感じ方はは異なりますし、治療費もさまざまです。
しかし、治療費が心配で放置し続けてしまうと、歯の状態がさらに悪化するのはもちろん、見た目にも支障をきたしてしまいますよね。
最悪の場合には、すべての歯を失ってしまうケースも。
そこで本記事では、歯がボロボロになる原因や治療費、安く抑える方法について詳しく解説していきます!
歯がボロボロになる原因は?
そもそも、歯がボロボロになってしまう原因には、どのようなことがあるのでしょうか?
主な原因は、下記の5つです。
- 虫歯
- 歯周病
- 歯ぎしり
- 栄養不足
- 外傷
歯がボロボロになる大きな要因は、虫歯や歯周病です。
虫歯や歯周病を放置してしまうと、治療費はどんどん高額になってしまうため注意しなければなりません。
虫歯や歯周病の詳しい症状については、下記の記事でまとめています。ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
また、歯ぎしりも歯がボロボロになってしまう原因のひとつ。
歯ぎしりは、普段の噛む力と比較して、100kg〜250kgの負荷が増幅されるといわれています。
大きなダメージが加わることになるため、歯がすり減ったり欠けたりすることもあります。
また、歯が大きく揺さぶられるので、歯肉退縮を引き起こしてしまうのです。
歯ぎしりの悪影響については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
栄養面にも気をつけなければなりません。歯の成長には、カルシウムやビタミンDなどが必要不可欠です。
これらの栄養素が不足してしまうと、歯が脆くなる可能性もあるため注意しましょう。
このように、歯がボロボロになる原因はさまざまです。
患者さまの中には「ボロボロの歯を診てもらうのが恥ずかしい」「歯医者は痛いイメージがあるので、行く勇気が出ない」という方もいらっしゃいます。
しかしボロボロの状態が長引くと治療費がかさむのはもちろん、最悪の場合、多くの歯を失ってしまうケースも。
治療費を抑えるためにも、早めに歯科医院への相談を心がけましょう。
歯がボロボロの場合の治療費
歯がボロボロになってしまった場合、どれくらいの治療費がかかってしまうのでしょうか?
一言で「歯がボロボロ」といっても、実際に診察してみると、抜歯が必要ないケースもあります。
初診時には、お口の中の状態を確認するために「レントゲン撮影」を行うのが一般的。
また、保険適用か保険適用外なのかによっても、大きく費用は異なります。
歯がボロボロになってしまった場合の治療は、主に下記の4つです。
- 被せ物
- ブリッジ
- 入れ歯
- インプラント
それぞれ確認していきましょう。
被せ物
被せ物は、歯が割れてしまったり虫歯を修復したりするために必要となるものです。
被せ物は、選択する素材によって費用が変わってきます。
保険適用の場合、銀歯だと10,000〜15,000円、白い被せ物は15,000円前後。
目立ちにくいというメリットもあるため、白い被せ物の方が少し高くなってしまいます。
保険適用外の治療だと、1本あたり50,000円〜20万円前後かかってしまうため、治療前に医師と認識をすり合わせておきましょう。
ブリッジ
ブリッジとは、欠損してしまった歯を補う治療です。
保険適用の場合、欠損した歯1本あたりで10,000円〜20,000円程度かかります。
これは、ブリッジに必要となる費用ですので、診察や型取り・歯の治療にかかる費用も考慮しておかなければなりません。
また、ボロボロになっている歯が複数本ある際には、その分治療費も増える点を覚えておきましょう。
入れ歯
歯がボロボロになって、入れ歯にする場合には「部分入れ歯」になるのか「総入れ歯」になるかによって、費用は大きく変わってきます。
入れ歯も、ブリッジと同じように「欠損した歯を補う」という目的で用いられるものです。
しかし、入れ歯は取り外すことができ、ブリッジは取り外すことができません。
固定方法やメンテナンスの仕方が異なりますので、事前に医師と相談するのがおすすめです。
保険適用の部分入れ歯の費用は、10,000円〜20,000円程度。
総入れ歯の場合は、20,000円〜30,000円程度となるのが一般的です。
インプラント
インプラントを希望する患者さまも多いはずです。
インプラントには、保険適用がありません。
すべて保険適用外の治療になります。
そもそもインプラントとは「人工歯根」を顎の骨に埋め込み、その上に「人工歯」を装着する治療法です。
見た目が自然なだけでなく、自分の歯と同じように、しっかりと噛むことができる点も大きな魅力。
入れ歯やブリッジのように、他の歯に負担をかけることもありません。
また、取り外してメンテナンスを行う煩わしさもないので安心です。
当院でのインプラントの治療費は、下記のようになります。

インプラントは、歯がボロボロの状態からでも、非常に綺麗で強い歯を手に入れられます。
他の治療法と比較すると費用はかさみますが、デンタルローンなどの利用で、月々の負担を軽減することも可能です。
また、医療費控除を使えるケースもあります。(医療費控除額は最高で200万円)
医療費控除とは、ご自身やご家族のために医療費を支払った場合に一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。
1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費が「10万円」を超える場合には、確定申告時に手続きを行うことで所得税の一部が還付、または軽減されます。
医療費控除は、保険適用の場合に限らず、インプラントや治療目的の歯列矯正などでも使用できるので安心です。
【課税所得(基礎控除などを差し引いた後)が150万円の場合】
~医療費控除対象額と還付金~
実際に支払った医療費 | 医療費控除 | 還付金 |
10万円 | 25,000円 | 1,250円 |
30万円 | 225,000円 | 11,250円 |
50万円 | 425,000円 | 21,250円 |
100万円 | 925,000円 | 46,250円 |
課税所得が200万円未満の場合、医療費控除対象額は、下記の式で求められます。
<1年間で支払った医療費合計>ー<所得金額の5%>
所得税率は5%となっていますので、還付金額を求める計算式は
<医療費控除対象額>×<5%>
となります。
【課税所得が400万円の場合】
支払った医療費 | 医療費控除 | 還付金 |
10万円 | 0円 | 0円 |
30万円 | 20万円 | 4万円 |
50万円 | 40万円 | 8万円 |
100万円 | 90万円 | 18万円 |
課税所得が400万円のケースについても確認してみましょう。
医療費控除対象額は
<1年間で支払った医療費の合計>ー<10万円>
で求めることができます。
また、還付金額に関しましては
<医療費控除対象額>×<20%>
となります。
最後に、課税所得が800万円の場合について解説します。
【課税所得が800万円の場合】
支払った医療費 | 医療費控除 | 還付金 |
10万円 | 0円 | 0円 |
30万円 | 20万円 | 46,000円 |
50万円 | 40万円 | 92,000円 |
100万円 | 90万円 | 207,000円 |
医療費控除に関しては、所得金額が400万円のケースと同じになります。
しかし、還付金の計算方法が異なるため注意が必要です。
課税所得が800万円の場合、所得税率は20%ではなく「23%」となるため、還付金は下記の計算式で求められます。
<医療費控除額>×<23%>
課税所得が「900万円以上1,800万円未満」の方は、所得税率が「33%」となるため、還付金額が変わる点を覚えておきましょう。
歯がボロボロの治療費を安く抑える方法
治療費が不安で、歯医者に行くことができないという人も多いかもしれません。
少しでも治療費を抑えるためには、どのような対処法があるのでしょうか?
- 早期に歯科医院を受診して、保険適用の治療を受ける
- 保険適用外の治療、自費治療を活用する
- デンタルローンを活用する
- 定期検診に通院して予防歯科をこころがける
順番に解説していきます。
早期に歯科医院を受診して、保険適用の治療を受ける
治療費を抑えるためには「早めに歯科医院を受診する」ことが、何よりも大切です。
虫歯や歯周病を放置してしまうと、歯の状態がさらに悪化します。
虫歯の進行度合いは「C0」「C1」「C2」「C3」「C4」の5段階で表すことができます。
「C0」は虫歯の初期段階であり「C3」または「C4」になると、虫歯が神経や歯根まで達していると判断されるのです。
「C1」や「C2」であれば、保険適用のコンポジットレジンという樹脂でつめられることが多くて、費用を抑えることができます。
「C2」でも虫歯の大きさが大きいと、レジンでは詰められません。
「インレー」という詰め物が必要となり、治療費や通院回数が増加します。
「C3」や「C4」になると、歯の神経を取る治療となり、神経を取ると歯が割れやすくなります。
インレーでは破折のリスクが高くなるため、クラウンという被せ物が必要となり、インレーよりも治療費や通院回数が増加してしまうのです。
以上のように、進行した虫歯は治療費や通院回数が増加する傾向があり、治療費はどんどん高額になってしまうため注意しましょう。
保険適用外の治療、自費治療を活用する
歯がボロボロになってしまった場合、治療費を安く抑える方法として「保険治療外の治療、自費治療の活用」があります。
「C2」の場合のインレーという詰め物や、「C3」や「C4」の場合のクラウンという被せ物には「保険適用の物」と「保険適用外の物」の2種類があります。
一番の違いは、保険適用外の詰め物や被せ物は「2次カリエス」という、詰め物や被せ物のキワからまた虫歯になるリスクが少ない点です。
- 保険適用外の物は、精度良く作製できる
- 保険適用外の物は、虫歯菌などの集まりであるプラークが付着しにくい
歯と詰め物の間に隙間ができにくく、そこにプラークもつきにくいとなれば、2次カリエスになりにくいということがご理解いただけるかと思います。
1本の歯は、約6回治療すると抜歯に至ると言われています。
1本の歯の治療回数が増えると、その分治療費は高額になってしまうのです。
早期に治療を行い、その歯が2度と虫歯にならないようにした方が、結果的に治療費を抑えられることがわかるでしょう。
デンタルローンの活用
保険適用外の虫歯治療や審美治療(美容歯科治療)、インプラントをご希望の場合、費用が高額になってしまいます。
「保険適用外の治療を受けたい」と思っていても、費用の面で負担になるため、なかなか踏み切れない方も多いはずです。
その場合は「デンタルローン」の活用がおすすめ。
デンタルローンを利用すれば、高額な治療費も分割払いが可能です。
デンタルローンを利用したいときには、事前に担当医師に相談してみると良いでしょう。
もちろん、1年間に支払った医療費が「10万円」を超えた場合には、確定申告を行うことによって医療費控除も使えます。
定期検診に通院して予防歯科をこころがける
治療費を少しでも抑えるためには、定期的に通院し、予防歯科をこころがけることも大切なポイントです。
予防歯科とは、むし歯や歯周病を未然に防ぐための歯科診療のこと。
既に歯周病を発症している場合でも、定期的に通院し、それ以上進行させないために行う治療も含まれています。
痛みを感じてから通院を始めるのではなく、定期的に通院し、状態の良い口内環境をキープしておくことが重要です。
むし歯や歯周病を未然に防ぐためにも、3ヶ月に1度程度は歯科医院を受診すると良いでしょう。
まとめ|歯がボロボロの治療費は口腔内の状況によって異なる
本記事では、歯がボロボロになってしまう原因や治療費、安く抑える方法について詳しく解説してきました。
歯がボロボロになるのは、やはり虫歯や歯周病が原因となっているケースが多くなります。
治療費は、口腔内の状況によって、大きく異なることもわかりましたね。
また、自分自身で口腔トラブルに気づいていても「歯がボロボロなので歯医者に行くのが恥ずかしい」「治療費が不安で先延ばしにしている」という方も一定数おられます。
しかし、それは逆効果!虫歯や歯周病はどんどん悪化してしまい、治療費もかさむことになってしまいます。
治療費を抑えるためには「早めに歯科医院を受診する」ことが、何よりも大切です。
「信頼できる歯科医院を探している」
「治療の痛みに耐えられるか不安…」
とお悩みの方は、ぜひ一度「和手歯科医院」にご相談ください!
当院では、歯医者が痛くて苦手という方でも安心して通っていただけるよう、痛みの少ない治療を行なっております。
また「なるべく歯を削らない・抜かない」「歯の神経を取らない」ことも心がけています。
一人ひとりの悩みに寄り添い、丁寧でわかりやすい治療計画を説明させていただきますので、多くの患者さまにご満足いただけるはずです。
デンタルローンも利用できますので、治療費が不安な方は、お気軽にご相談ください。
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矯正治療やインプラント治療のご相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。