「最近、歯が長くなった気がする」
「歯茎が下がる原因と治療法が知りたい」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
歯ぐきが下がり、歯が長く見えてしまうと、思い切り笑えなくなったり会話中も気になったりしてしまいますよね。
歯ぐきが下がってしまう原因には、どのようなことがあるのでしょうか?
また、効果的な対処法についても気になるところです。
そこで本記事では、歯茎が下がるとどうなるのか?歯茎が下がる原因5選や、歯茎下がりに効果的な対処法について詳しく解説していきます。
歯茎が下がるとどうなるの?
歯ぐきが下がると、どのような症状が引き起こされるのでしょうか?
歯ぐきが下がることは「歯肉退縮」と呼ばれ、歯の周りの組織がすり減ってしまい、歯が露出してしまうことを言います。
見た目の問題だけではなく、さまざまな症状が引き起こされてしまうため、注意が必要です。
- 知覚過敏
- 老けて見られる
- むし歯になりやすくなる
- 歯がぐらぐらする
- 歯が抜ける
ひとつずつ見ていきましょう。
知覚過敏
歯ぐきが下がる(歯肉退縮)になると、知覚過敏になりやすくなってしまいます。
健康な歯であれば、歯根の部分が歯茎で覆われているため、冷たいものがしみるといった症状は現れません。
しかし、歯肉退縮してしまうと、歯根の部分が露出してしまいます。
これによって、外部からの刺激を受けやすくなってしまうのです。
冷たいものがしみるとか、歯磨きをしたらピリピリするなどがあれば、知覚過敏かもしれません。
老けて見られる
2つ目は、老けて見られることがある点です。歯と歯茎のバランスが良いと、健康的で若々しく見えますよね。
しかし、歯ぐきが下がってくると、歯が長く見えてバランスが悪くなります。「最近老けた?」と思われてしまうケースもあるかもしれません。
口元の印象が悪いことが気になり、笑ったり楽しく会話したりすることができなくなってしまう可能性もあるでしょう。
むし歯になりやすくなる
歯ぐきが下がると、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなってしまいます。
そのため、歯垢や歯石もつきやすくなり、むし歯リスクが上がってしまうのです。
それだけでなく、表面に出た歯根は、歯の表面のエナメル質よりもむし歯になりやすいため、むし歯になる可能性が高くなってしまうでしょう。
歯がぐらぐらする
歯がぐらぐらする症状が見られた場合は、歯肉退縮が、かなり進行している状態です。
歯ぐきの中で細菌が繁殖してしまい、歯周病も進行しています。付着構造が機能していないケースも多いため、歯周ポケットも深くなっているはずです。
歯が抜ける
歯肉退縮を放置してしまうと、症状がどんどん悪化し、最終的には歯が抜けてしまいます。
抜ける段階の前に、歯が削れたり割れたりする可能性があり、歯槽骨が破壊されてしまうと歯根そのものが折れることも。
日本人において、歯を失う原因の1位は「歯周病」となっているため、早めの治療を心がけましょう。
歯茎が下がる5つの原因とは?
歯の健康を維持するのは、全身の健康を保つためにも非常に重要なことです。歯茎下がりが進行すると、最悪の場合、歯を失ってしまう可能性も。
そのような事態を防ぐためにも、歯茎が下がる原因について理解しておきましょう。
- 歯周病
- 間違ったブラッシング
- 歯ぎしりや食いしばり
- 加齢や老化によるもの
- 喫煙によるもの
順番に解説していきます。
歯周病
歯ぐきが下がってしまう原因の1つ目は、歯周病です。歯肉退縮の原因の中で、もっとも多くなっています。
そもそも歯周病とは、プラーク中の歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
日本人における歯周病患者の割合については、下記の記事で詳しくまとめています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
歯周病になると、歯ぐきだけでなく、歯ぐきを支えている組織・歯を支えている骨までもが破壊されてしまいます。
歯肉退縮の大きな要因となり、自分でも気付かぬうちに進行してしまいます。
定期的な歯科医院での検診を意識するようにしましょう。
間違ったブラッシング
間違ったブラッシングも、歯ぐきが下がってしまう原因のひとつ。
強い力を加えて、ゴシゴシとブラッシングしてしまうと、歯肉退縮につながります。また「歯磨きのし過ぎ」もおすすめできません。
歯茎を傷つけ、エナメル質を壊してしまうため、正しい力でブラッシングを行うようにしましょう。
歯ぎしりや食いしばり
3つ目の原因は、歯ぎしりや食いしばりです。
睡眠中に無意識に行われる歯ぎしりや食いしばりは、歯や歯ぐきに大きな力が加わるため、歯周病の進行につながる恐れも。
しかしどれだけ注意しても、睡眠中に起こる無意識の行動のため、自分の力で改善するのは難しくなります。
歯科医院で相談すると、自分に合ったマウスピース(ナイトガード)を作ってもらうことも可能です。
歯ぎしりや食いしばりが気になる方は、歯科医院を受診してみると良いでしょう。
加齢によるもの
加齢によって、歯肉退縮が進行するケースも珍しくありません。
年齢を重ねると、筋力が衰えたり耳が遠くなったり、身体の機能が退化してきますよね。
歯ぐきも同様に、加齢によって萎縮してきます。
口腔ケアをしっかりと行うことで、歯ぐき下がりの進行を遅らせることが可能です。
喫煙によるもの
歯ぐきが下がる原因の5つ目は喫煙です。
タバコに含まれているニコチンや一酸化炭素は、歯ぐきの血行を悪くし、口内環境を悪くしてしまいます。
細菌が繁殖しやすい状態となってしまうため、歯周病のリスクも上昇してしまうのです。
歯茎が下がったときの対処法
「歯茎が下がってきた」と感じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
- 自宅でできる対処法
- 歯科医院でできる治療
それぞれ見ていきましょう。
自宅でできる対処法
自宅でできる対処法の1つ目は、正しいブラッシングを身につけることです。
力任せにゴシゴシと歯磨きしている方は、歯や歯ぐきを傷つけている可能性もあります。
力加減をコントロールして、優しくブラッシングすることを意識しましょう。
また、どうしても強く磨いてしまう場合には、柔らかめの歯ブラシを使用するのがおすすめです。
歯ぎしりや食いしばりのある方は、ナイトガード(睡眠用マウスピース)を着用すると良いかもしれません。
歯科医院に相談すると、自分に合ったナイトガードを作ってもらえます。保険が適用されますので、費用が心配な方でも安心です。
喫煙者の方であれば、喫煙本数を減らすことを意識すると効果が得られるかもしれません。
歯茎下がりの原因として「喫煙」は、大きな要因のひとつ。歯ぐきの血行が悪くなるだけでなく、口内環境にも大きなダメージを与えます。
「タバコがやめられない」という場合は、本数を減らすことで、歯肉退縮の進行を抑えられるはずです。
歯科医院でできる治療
歯科医院を受診し、定期的なクリーニングを行うことで、歯肉退縮の進行を遅らせることができます。セルフケアだけでは取り除けない、歯石の除去が可能です。
歯肉退縮や歯周病は、自分でも気付かないうちに進行しているケースも多く、見た目だけでは判断できない場合も。また、自分では「知覚過敏かな?」と思っていても、実は「むし歯」でしみていることもあります。
歯科医院では「知覚過敏の原因」「むし歯の原因」をしっかりと確認し、それぞれ最適な治療法で対処してもらえるので安心です。
例えば知覚過敏の場合、単にしみないようにするだけではなく、知覚過敏の原因を確認した上で、しみなくなるように知覚過敏の治療を行います。
むし歯であれば、むし歯に適した治療を行ってもらえるのです。
定期的に歯科医院でチェックしてもらうことで、自分の歯の状態を知ることができ、最適な治療を行ってもらえるでしょう。
また、ブラッシング指導もしてもらえるため安心です。
まとめ|歯茎が下がったと感じたら歯科医院を受診しよう
本記事では、歯茎が下がるとどうなってしまうのか?原因や対処法について詳しく解説してきました。
歯肉退縮では、見た目の印象が変わってしまうだけでなく、知覚過敏やむし歯を引き起こす可能性もあります。
さらに進行してしまうと、歯がぐらぐらしたり、最終的には抜けてしまう恐れも。
主な原因には、歯周病や喫煙・間違ったブラッシングなどがありましたね。
「歯茎が下がってきた」と感じた場合には、歯科医院を受診して、適切な治療を行ってもらうことが重要です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。