「歯ぎしりの原因はどんなこと?」
「歯ぎしりや食いしばりを予防する方法はある?」
このようなお悩みをお持ちの方も多いですよね。
朝起きたときに「顎がだるい」「顎関節が痛い」という症状があれば、寝ている間に「歯のぎしり」や「食いしばり」をしている可能性があります。
歯ぎしりには、歯や顎・身体への悪影響があるため、早めに対処したいところです。
そこで本記事では、歯ぎしりの種類や原因、危険性や予防法について詳しく解説していきます。
歯ぎしりや食いしばりについて悩んでいる方の参考になると幸いです。
歯ぎしりの4つの種類
一言で「歯ぎしり」といっても、その種類はさまざまです。
歯ぎしりには、下記の4つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
- 歯ぎしり型(グライディングタイプ)
- タッピングタイプ
- 噛みしめ型(クレンチングタイプ)
- きしませ型(ナッシングタイプ)
ひとつずつ確認していきましょう。
歯ぎしり型(グライディングタイプ)
歯ぎしり型(グライディングタイプ)は、上下の歯を左右にギリギリと擦り合わせる歯ぎしりを指した言葉です。
一般的に「歯ぎしり」というと、このタイプをイメージする人も多いでしょう。
グライディングタイプは、歯がすり減ってしまうリスクがあるのはもちろん、すり減ったことによって噛み合わせにも影響を及ぼします。
タッピングタイプ
タッピングタイプとは、上下の歯を繰り返し接触させて「カチカチ」と音を鳴らす歯ぎしりです。
寝ている間だけでなく、起きている時でも無意識に行ってしまう人がいるのも特徴のひとつ。
グライディングタイプと比較すると、顎への負担は少ないものの、大きな音が鳴るため目立ってしまいます。
他のタイプの歯ぎしりに発展してしまうケースが多いため、注意しなければなりません。
噛みしめ型(クレンチングタイプ)
クレンチングは、同じ位置でグッと歯を食いしばる症状です。
食いしばる行動のため、音が出ることは少ないですが、顎に大きな負担がかかるのが特徴。
自覚症状が少なく、就寝時だけでなく、日中でも無意識に行ってしまう傾向があります。
きしませ型(ナッシングタイプ)
きしませ型(ナッシングタイプ)は、特定の歯だけを使用して、擦り合わせる歯ぎしりです。
きしんだ音を鳴らすのが特徴で、就寝中に多く見られます。
特定の歯だけで歯ぎしりをするため、一部の歯が欠けたりすり減ったりしてしまうでしょう。
歯ぎしりの主な原因
歯ぎしりには、さまざまな種類があることがわかりましたね。
それでは、無意識に歯ぎしりしてしまう原因には、どのようなことがあるのでしょうか?
- ストレス
- 噛み合わせの問題
- 癖や習慣
順番に解説していきます。
ストレス
歯ぎしりの主な原因は、ストレスです。
精神的な疲労が蓄積されたり、不安な気持ちが大きくなったりすると、歯ぎしりが多くなるといわれています。
歯ぎしりすることによって、無意識にストレスを発散しているのです。
噛み合わせの問題
噛み合わせが悪い場合、歯ぎしりが起こりやすくなります。
噛み合わせが悪かったりバランスが崩れたりすると、顎の筋肉の緊張によって、歯ぎしりしやすくなってしまうのです。
また、詰め物や被せ物の高さが原因となり、歯ぎしりしてしまうケースもあります。
癖や習慣
歯ぎしりの原因のひとつに「癖や習慣」があります。
例えば、普段からスポーツをされている方は、歯を食いしばることが習慣化されているかもしれません。
そのため、就寝中も食いしばりの症状が現れやすくなってしまいます。
また、喫煙や飲酒の習慣がある方も、歯ぎしりがひどくなる傾向があるため注意する必要があるでしょう。
歯ぎしりが及ぼす影響
歯ぎしりを放置するのは危険です。歯や歯茎・身体に、さまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。
- 歯への影響
- 歯茎への影響
- 身体への影響
- 顎関節にかかる負担
それぞれ確認していきましょう。
歯への影響
歯ぎしりによって、歯がすり減ったり欠けたりするため、歯に大きなダメージを与えます。
最悪の場合、歯が割れたり歯を失ったりするケースも。
また、エナメル質が破壊されてしまい、知覚過敏の症状を引き起こしてしまう可能性もあります。
歯がすり減ることによって、噛み合わせにも支障が出てしまうのです。
歯茎への影響
歯ぎしりは、主に就寝中(無意識下の元)に行われるため、力をコントロールできません。
そのため、普段の噛む力(自分の体重程度が一般的)と比べて、100kg〜250kgの負荷が増幅されるといわれています。
このことからもわかるように、歯が大きく揺さぶられ、歯茎が下がってしまうのです。これを「歯肉退縮」といいます。
歯茎が下がるとどのような影響があるかについては、下記の記事で詳しくまとめています。ぜひチェックしてみてくださいね。
また、歯茎に炎症が生じ、歯周病を発症してしまう可能性も。
歯茎の衰えも早まってしまい、出血が起こりやすくなるでしょう。
身体への影響
歯ぎしりは、歯や歯茎に留まらず、身体にも悪影響を及ぼします。
歯ぎしりによって睡眠障害に陥るケースも多く、無呼吸症候群や心筋梗塞を引き起こす要因にもなるため注意しなければなりません。
また、無意識に大きな力が加わっているため、常に筋肉が緊張している状態です。
そのため、慢性的な頭痛や肩こりに悩まされることになるでしょう。
顎関節にかかる負担
歯ぎしりは、顎関節に多大な負担をかけることになります。
歯ぎしりによって「顎関節症」を発症する方も多く、うまく口が開けられなくなってしまいます。
歯ぎしりをそのまま放置してしまうと、顎の位置が変わってしまい、顔の歪みが生じる可能性も。
口を開けると音が鳴るなどの症状がある場合は、顎関節症の疑いがあるため、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
歯ぎしりを予防するためには?
歯ぎしりは、歯や歯茎・身体や顎関節などに、数多くの悪影響を及ぼすことが分かりましたね。
決して放置せず、しっかりと治療することが大切です。
自宅でできる対策としては、質の良い睡眠を意識すること。歯ぎしりは「浅い眠り」のときに起こりやすいと言われています。
リラックスした状態で布団に入り、枕の高さにも気をつけましょう。この時、高すぎる枕はNG。歯ぎしりや食いしばりを促進させてしまいます。
横向き寝の方も多いと思いますが、顎への負担が大きくなってしまうため、できるだけ仰向けで寝るようにしましょう。
また、歯ぎしりの最大の原因ともいえる「ストレス」をなくすことも重要なポイント。自分なりのストレス解消方法やリフレッシュ方法を見つけるのがおすすめ。
しかし、ストレス社会の世の中で、簡単にストレスをなくすのは難しいですよね。
歯科医院でできる歯ぎしりの予防法には、下記の2つがあります。
- ナイトガード
- 噛み合わせの改善
それぞれ確認していきましょう。
ナイトガード
歯ぎしりでお悩みの方は、歯科医院を受診し、ナイトガードを作成してもらうのがおすすめです。
ナイトガードとは、歯ぎしりや食いしばりから歯や歯茎を守ってくれるマウスピース。
顎関節の負担も大幅に軽減されます。
ナイトガード(マウスピース)を着用しておけば、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりがあっても、歯が欠けたりすり減ったりしません。
噛み合わせの改善
噛み合わせの悪さから、歯ぎしりしてしまう人も多く見られます。
噛み合わせは、常に一定に保たれているわけではなく、口内環境や年齢などによって変化するものです。
以前は歯ぎしりをしていなかったとしても、噛み合わせが悪くなり、歯ぎしりや食いしばりの症状が出てくるケースも。
一度、歯科医院でチェックしてもらい、噛み合わせの治療を受けることで改善されることもあるでしょう。
まとめ|歯ぎしりや食いしばりは歯科医院に相談しよう
本記事では、歯ぎしりの種類や主な原因、歯ぎしりや食いしばりが及ぼす危険性や効果的な予防法について詳しく解説してきました。
一言で歯ぎしりといっても「グライディングタイプ」や「クレンチングタイプ」など、さまざまな種類があることがわかりましたね。
歯ぎしりの原因は、ストレスが大きく関わってきます。睡眠中に歯ぎしりすることで、ストレスを解消しているのです。
しかし、歯や歯茎・身体や顎関節に悪影響を与えているため、早めに対応しなければなりません。
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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。